航空祭のハイライトと言えば、ブルーインパルスの曲技飛行。
青い青い空に、白くて真っ直ぐな線を引きながら飛行する姿が印象的ですね。
今回は注目したいのは、ブルーインパルスのシンボルとも言えるスモーク。
上の画像にある、白い煙です。
「この白い煙って何だろう?」と疑問に感じたことありませんか?
今回の記事では、ブルーインパルスの白い煙の正体は何か?
飛行機雲との違いと合わせて解説していきます。

ブルーインパルスの白い煙(スモーク)の正体は何?
スピンドルオイルという潤滑油(じゅんかつゆ)です。
※潤滑油…機械を効率よく動かすための油
この油を熱することにより、白い煙を発生させています。
フライパンに油を入れて熱すると、煙が出てきますよね?
あのイメージです。
白い煙(スモーク)を発生させる仕組みは?
赤く丸してあるところは、ジェットエンジンの排気口です。
機体右側のジェットエンジン排気口に、秘密があります。
(上の画像の赤丸は、機体左側の排気口)
機体右側のジェットエンジンの排気口のアップです。
操縦桿のトリガーを右手の人差指で引くことにより、電動ポンプが作動。
オレンジの丸の中にあるノズルから「スピンドルオイル」が吹き出し
ジェットエンジンの排気の熱で気化して、白い煙を発生させてます。
スピンドルオイルはよく使われている油です。
有害ではありませんよ。
飛行機雲との違いは何?
ブルーインパルスの白い煙は必ず発生させることが出来ます。
ただ飛行機雲は、飛行機の高度・天候・気温によって発生したり、しなかったりします。
高い上空で外気が冷えると発生しやすいので
冬のほうが飛行機雲はできやすいと言われいます。
ちなみに飛行機雲は2種類あるようです。
1.エンジン排気中の水蒸気が主因であるもの
2.翼付近の低圧部に起因するもの引用:Wikipedia(飛行機雲)
戦闘機が飛行中発生させている煙は?
築城基地航空祭。。ベイパー出しながら旋回して駆け抜けてF-2戦闘機 機動飛行 posted by (C)kazutan3@YCC (多忙につき閲覧不定期に)
ちなみにこちらの煙は「べイパー」と呼ばれる飛行機雲。
べイパーとは?
翼の下面から上面に流れ込む空気の流れによって、空気が膨張 → 空気の温度が急激に低下 → 空気中に含まれる水蒸気が凝結して氷の粒に → 氷の粒が飛行機の移動によって流れると白い筋に、この白い筋がベイパーです。
引用:piyajk.com
だそうで。
空気に水蒸気を多く含むとき、または翼に大きな揚力がはたらいているときほど、はっきりと見ることができます。
引用:piyajk.com
確かにダイナミックな動きをしているときによく見かける気がします。
ものすごく写真映えするんですよね~。躍動感が3割増し。
とりあえず、ブルーインパルスのスモークとは別物です。
昔はカラースモークだったけど廃止。その理由は?
今は白い煙(スモーク)ですが、かつては色煙(カラースモーク)でした。
画像出典:catch the wings
5色の煙が、美しいですね。
1964年の東京オリンピックでは、カラースモークで五輪のマークが描かれました。
ブルーインパルスは発足当時からカラースモーク。
ただ、1999年からカラースモークは禁止になっています。
理由については以下の通り。
1998年7、8月に山口県防府市と北海道千歳市で展示飛行を実施した際、「車に色が付いた」と苦情が寄せられた。調査したところ、カラースモークが原因と判明したため、それ以降の使用を中止したという。
引用:産経ニュース
うーん、車や洗濯物に色がついては困りますね。
中止もやむなし、というところだと思います。
ただ、東京オリンピック・パラリンピック2020ではカラースモークが復活しました。
生きているうちにカラースモークが見ることができ感無量(T_T)

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