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ブルーインパルスの歴代機体まとめ。速さ・メーカーなどの特徴を機種ごとに解説。

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この記事ではブルーインパルスの歴代機体をご紹介します。

現在のブルーインパルスは3代目。「じゃあ前はどんな飛行機だったの?」

そんな疑問にお答えすべく、機体の情報(速さ・メーカーなど)はもちろん

ブルーインパルスの簡単な歴史とともにまとめてみました。

目次

ブルーインパルスの歴代機体を簡単にまとめると

ブルーインパルスの歴代機体を簡単にまとめると・・・

  • 初代 F-86F戦闘機(1958年10月~1981年3月)
  • 2代目 T-2練習機(1982年1月~1995年12月)
  • 3代目 T-4練習機(1995年12月~)

初代は戦闘機でしたが、2代目からは国産の練習機です。

戦闘機と思っている人もいらっしゃいますが、現在ブルーインパルスは練習機で運用されています。

初代ブルーインパルス F-86F

パブリック・ドメイン https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=11090262による

F-86F 基本スペック

乗員 1名
全幅 11.3m
全長 11.4m
全高 4.5m
最大速度 570ノット(1,105km/時)
航続距離 2,454km
開発メーカー ノースアメリカン社

1960年、アクロバット飛行チーム「空中機動研究班」が浜松基地に誕生しました。

発足当時に使用されていた機体がF-86F。通称ハチロク。
アメリカから供与された、ノースアメリカン社製の戦闘機です。

1950年から始まった朝鮮戦争で活躍した戦闘機として有名です。日本でも主力戦闘機として運用していました。

価格は1機、1億5,000万円。
当時の防衛庁予算が約7億円なので当然賄えるわけもなく、アメリカの軍事援助(MSA協定)に助けてもらいました。

ハチロクが採用された理由は、事故率や故障率の低さ、飛行特性の良さなどの条件にあっていたため。

画像出典:毎日新聞

1964年東京オリンピックの開会式で5輪のマークを、1969年の大阪万博で「EXPO`70」の文字を描いたことで有名です。

当時は5機体制。

1961年~1981年までの20年間運用され、545回の公式展示飛行が行われました。

2代目 ブルーインパルス T-2練習機

spaceaero2 著作者 浜松基地, CC 表示 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=9836783による

T-2(ティーツー)練習機 基本スペック

乗員 2名
全幅 7.9m
全長 17.9 m
全高 4.4 m 
最大速度 マッハ1.6(1958.4 km/時)
製作メーカー 三菱重工業

F86Fの老朽化により、次の機体が検討されるようになりました。
F-4戦闘機も候補にあがりましたが、貴重な戦闘機をブルーインパルスに回す程の余裕はありませんでした。

自国で作った航空機でアクロバット飛行をすれば、日本の防衛力や技術力を内外にアピールできると、T-2練習機が採用されました。

価格は調べても分かりませんでしたが、開発費は60億円です。

カラーリングは一般公募で、都立高校の女子高生4名の案が採用され話題になりました。

T-2練習機の自慢はスピードで、歴代の機体で1番速いです。

速さ故に小回りが利かず、課目を終えて会場上空へ戻るまで時間がかかります。
(課目と課目の間が間延びしてしまう)

そこで4機と2機に分かれて課目を披露する、6機体制での運用となりました。

画像出典: pds.exblog.jp

こちらが離陸時の画像。
エンジンの排気口付近から火が出ていますよね。

「トーチング」と言われるもので、迫力あるT-2の見どころ。

高速でのアクロバット飛行、大きなエンジン音、T-2はダイナミックさが魅力でした。

残念なことに1982年、浜松基地航空祭でブルーインパルスの墜落事故が発生してしまいました。

航空祭中に起こった唯一の死亡事故です。

1994年、アメリカ空軍アクロバットチーム「サンダーバーズ」とブルーインパルスが初の競演!

1982年~1995年までの14年間運用され、175回の公式展示飛行が行われました。

3代目ブルーインパルス T-4練習機

T-4(ティーフォー)練習機 基本スペック

乗員 2名
全幅 9.9m
全長 13m
全高 4.6m
最大速度 マッハ0.9(1040km/時)
航続距離 1,300km
製作メーカー 川崎重工業

F-86F・T-2時代のパイロットは専任ではなく教官が本職。
パイロットはあくまでも兼任という位置づけでした。

教官もパイロットも本来兼ねられるような仕事ではないため、当時はかなりのハードワークとなりました。それがT-2時代に起こった事故の要因の一つと考えられました。

そこでアクロ専用の飛行隊を作ることになりました。その頃後継機はT-4練習機と決定!

1995年にアクロバット専用飛行チーム「第11飛行隊」が新設され、ブルーインパルスの機体はT-4に変更されました。

T-4の特徴は高い機体運動性(小回りがきく)、素直な操作性、高い安定性

見た目がイルカっぽいので、通称ドルフィンと呼ばれています。
(T-4のパイロットをドルフィンライダーと呼ぶ)

開発費は440億円、価格はわからず。

代表的な展示飛行は以下3つ。

1998年の長野オリンピック開会式での飛行展示。
(第九の演奏・合唱の終わりとともに、さっそうと登場!)

2020年、東京上空にて医療従事者へ敬意と感謝のフライト。
2021年、東京オリンピック・パラリンピック開会式での展示飛行。

この2つは記憶に新しいですね。

東京オリンピック・パラリンピックでは、使用中止されていたカラースモークの復活が話題になりました。

1995年から運用されていますが、もうしばらくT-4を見ることができそうです。

まとめ

ブルーインパルスの歴代機体、速さ・メーカー・特徴をまとめました。

F-86FやT-2は退役していますが、現在は浜松エアパークなどで見ることが出来ます。

当時のフライトをユーチューブなどの映像で見るのもオススメです。

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