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ブルーインパルスの白煙(スモーク)の仕組みとは?飛行機雲との違いを解説。

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青い空に白い煙(スモーク)を引きながら飛行するブルーインパルス。

今回は注目したいのは、そのシンボルとも言える白煙(スモーク)です。

もくもくもくもく

このもくもくはなんだろう?激しい飛行機雲かな?

そう思った方もいるかも知れませんが、残念ながら飛行機雲ではありません。

今回の記事では、ブルーインパルスの白い煙の仕組みを解説していきます

目次

ブルーインパルスの白い煙(スモーク)は何?

スピンドルオイルという潤滑油(じゅんかつゆ)です。
※潤滑油…機械を効率よくスムーズに動かすための油

スピンドルオイルはよく使われている油です。金属を切ったり削ったりするときに使われる潤滑油で、有害なものではありません。

白い煙(スモーク)を発生させる仕組み

オレンジ色の丸がしてあるところは、ジェットエンジンの排気口です。

機体右側のジェットエンジン排気口に秘密があります。

画像出典:CLUB Y’s blog Ver.4.52

機体右側の「ジェットエンジンの排気口」のアップです。

スモークの発生する仕組みを解説すると…

操縦桿のトリガーを右手の人差指で引くことにより、電動ポンプが作動。

オレンジ色の◯で囲ってあるノズルから、スピンドルオイルが吹き出す。

スピンドルオイルがジェットエンジンの排気熱で気化する。

気化したオイルは、大気中で冷やされ固まり白い煙(スモーク)のようなものが発生。

つまりブルーインパルスのスモークは煙でも雲でもなく、油を気化させ冷え固まったものです。

スモークオイル給油口の場所

機体の上にピンクの矢印がありますね。あの辺りにスモークオイル給油口があります。

スモーク用のスピンドルオイルをそこから補給します。

機体の後ろにスモークオイル用のタンクがあり、最大320リットル入れられます。

一度の展示飛行で使われるオイルは約200リットル。

飛行中に燃料切れの煙切れ(;´Д`)…   なんてことはありません!

飛行機雲との違いを解説

ブルーインパルスの白い煙は必ず発生させることが出来ます。

ただ飛行機雲は、飛行機の高度・天候・気温によって発生したりしなかったりします

飛行機雲は、雲と同じで氷の粒が集まってできた雲。

引用:ウェザーニュース(飛行機雲ができるわけ 天気との関係は?)

飛行機雲の作られ方は2通りあるそうで。

①飛行機の排気ガスに含まれる水蒸気が、冷えて氷の粒になる

②高速移動する飛行機の翼周辺の気圧が低くなり、氷の粒が発生する。

引用:ウェザーニュース(飛行機雲ができるわけ 天気との関係は?)

私達がよく目にする飛行機雲は①の方ですね。

ちなみに飛行機雲が長く残るときは、天気が崩れる予兆らしい。

飛行機雲については「ウェザーニュース」のサイトに分かりやすく解説してありました。

戦闘機が飛行中発生させている煙は?

こちらは「べイパー」と呼ばれる飛行機雲。

飛行機雲の作られ方②の
「高速移動する飛行機の翼周辺の気圧が低くなり、氷の粒が発生する」
と説明されている方です。

ベイパー発生の仕組みを調べていると…

翼の下面から上面に流れ込む空気の流れによって、空気が膨張
→ 空気の温度が急激に低下
→ 空気中に含まれる水蒸気が凝結して氷の粒に
→ 氷の粒が飛行機の移動によって流れると白い筋に、

この白い筋がベイパーです。

引用:piyajk.com(翼先端からの飛行機雲(ベイパー)の発生原理)

だそうで。

空気に水蒸気を多く含むとき、または翼に大きな揚力がはたらいているときほど、はっきりと見ることができます。

引用:piyajk.com(翼先端からの飛行機雲(ベイパー)の発生原理)

確かにダイナミックな動きをしているときに見かける気がします。

ものすごく写真映えするんですよね~。

ブルーインパルスのスモークもいいですが、戦闘機のベイパーも写真に撮ってみたいですよ。でも戦闘機は早すぎて、そもそもレンズで捉えられない(-_-;)

以上、ブルーインパルスの白い煙(スモーク)の解説でした!

スモークがカラーだった時代もありました。

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