青と白が眩しいブルーインパルス。今回はその機体に注目したいと思います。
この記事ではブルーインパルスの機種や、これまで使われた機体(歴代機体)について
速さや特徴などをまとめています。


ブルーインパルスの歴代機種
ブルーインパルスの歴代機種を簡単にまとめます。
1代目 F-86戦闘機(1958年10月~1981年3月)
2代目 T-2練習機(1982年1月~1995年12月)
3代目 T-4練習機(1995年12月~現在)
初期のブルーインパルスはF-86戦闘機、2代目はT-2練習機、現在使用されている3代目はT-4練習機と呼ばれる機種です。
初代は戦闘機でしたが現在は練習機で運用されています。
それぞれどんな機体か、3代目のブルーインパルスから順番に紹介していきます。
ブルーインパルスの機体解説 T-4練習機(現在)

みなさんが見慣れている現在のブルーインパルス。
使用している機体は「T-4練習機」です。
パイロットになるための練習用の航空機で、ほぼすべての基地に配備されてます。
T-4練習機をアクロバット飛行用に改修することで、ブルーインパルスの機体となります。
初心者豆知識
T-4は「ティーフォー」と読みます。
T-4のTはトレーニング(Trainer)のT。
練習機はT-4、T-7のように頭文字にTがつきます。
右側の数字は大きいものほど新しいってことです。
ちなみに戦闘機にはF(Fighter)、輸送機にはC(Cargo)が頭文字につきます。
例:F-15、F-2、C-2など
次にスペックや特徴をご紹介します。
T-4練習機の基本情報

こちらがT-4練習機の元の?姿です。
(ブルーインパルス仕様になる前ってこと)
乗員 2名
全幅 9.9m
全長 13m
全高 4.6m
最大速度 マッハ0.9
航続距離 1,300km
製作メーカー 川崎重工業
実は二人乗りです。
最大速度はマッハ0.9、時速に直すと約1040Km/時。
東京から博多まで1時間で移動できる速さです。
戦闘機パイロットを育てる練習機ですから、やっぱり速いですね~。
T-4の特徴は高い機体運動性(小回りがきく)、素直な操作性、高い安定性。

ちなみに見た目がイルカっぽいので、通称ドルフィンと呼ばれています。
(T-4のパイロットをドルフィンライダーと呼ぶ)
アクロバット飛行用のT-4

T-4練習機をアクロバット飛行用に改修することで、ブルーインパルスの機体となります。
通常のT-4とブルーインパルス用T-4は何が違うのでしょうか。
いくつか違いをまとめてみました。
①機体の色
デザインは募集して決めました。青と白を基調としたカラーリング。
②スモーク装置を装着
ブルーインパルスのシンボル「スモーク」を発生させるための装置がついてます!
またスモークオイル用の給油口が取り付けられています。

③方向舵(ラダー)の角度
垂直尾翼に付けられている方向舵を「ラダー」と言います。ラダーを左右に動かすことで、進行方向を変更することが出来ます。

通常のT-4は高速飛行時に作動角が5度までですが、 ブルーインパルス仕様のものは10度です。アクロバット飛行に対応できるよう、作動角が広くなっています。
④バードストライク対策
鳥衝突(バードストライク)対策として、キャノピー(操縦席を覆う窓)や主翼の前面が強化されてます。
⑤コックピット
低高度警報システムの警報灯、スモークオイル用の作動スイッチなど、様々な機能が追加されてます。
主な違いをあげましたが、他にも違いはあります。
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ブルーインパルスの機体解説 T-2練習機(2代目)

2代目のブルーインパルスはT-2練習機です。
(読み方はT-2(ティーツー)です)
T-2は国産。戦闘機パイロットになるための練習機です。
自国で作った航空機でアクロバット飛行をすれば、日本の防衛力や技術力を内外にアピールできると、T-2練習機が採用されたそう。
T-2練習機の基本情報

乗員 2名
全幅 7.9m
全長 17.9 m
全高 4.4 m
最大速度 マッハ1.6(1958.4 km/時)
製作メーカー 三菱重工業
全体的にシュッとしたボディ。全長がT-4より約4m長いですね。
カラーリングは一般公募で、都立高校の女子高生4名の案が採用され話題になりました。
T-2練習機の自慢はスピードで、歴代の機体で1番速いです。
速さ故に小回りが利かず、課目を終えて会場上空へ戻るまで時間がかかります。
(課目と課目の間が間延びしてしまう)
そこで4機と2機に分かれて課目を披露する、6機体制での運用がはじまったのはT-2になってからです。

こちらが離陸時の画像。
エンジンの排気口付近から火が出ていますよね。
「トーチング」と言われるもので、迫力あるT-2の見どころ。
高速でのアクロバット飛行、大きなエンジン音、T-2はダイナミックさが魅力でした。
華やかな印象のT-2ですが、T-2ブルーインパルス時代は苦難の時期でもありました。
T-2が運用され始めた1982年、浜松基地航空祭で墜落事故が発生。

一時は存続も危ぶまれたブルーインパルスですが、様々な危機をのりこえT-4ブルーインパルスへと引き継がれました。
1982年~1995年までの14年間運用され、175回の公式展示飛行が行われました。
ブルーインパルスの機体解説 F-86(初代)

初代のブルーインパルスはF-86戦闘機です。
「えふはちじゅうろく」と読みますが、「ハチロク」と呼ばれることが多い。
アメリカから供与されたノースアメリカン社製の戦闘機です。
朝鮮戦争(1950年~1953年)で活躍した戦闘機として有名です。日本でも主力戦闘機として運用していました。
F-86の基本情報

乗員 1名
全幅 11.3m
全長 11.4m
全高 4.5m
最大速度 570ノット(1,055km/時)
航続距離 2,454km
開発メーカー ノースアメリカン社
機首の大きな穴(エアインテーク)が特徴的な、丸っこい印象のF-86。
※エアインテーク⋯空気取入口
最高速度はT-4とほぼ同じ、機体の大きさもそんなに変わりません。
ハチロクが採用された理由は、事故率や故障率の低さ、飛行特性の良さなどの条件にあっていたため。

1964年東京オリンピックの開会式で5輪のマークを、1969年の大阪万博で「EXPO`70」の文字を描いたことで有名です。
当時は5機体制。
1961年~1981年までの20年間運用され、545回の公式展示飛行が行われました。
まとめ
ブルーインパルスの機種名、歴代機体をまとめてご紹介しました。
F-86FやT-2は退役していますが、現在は浜松エアパークなどで見ることが出来ます。
当時のフライトをユーチューブなどの映像で見るのもオススメです。
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