今回の記事はブルーインパルスの基礎知識をまとめた内容になります。
見たことはあるけど意外に知らないブルーインパルスのこと。
飛んでる飛行機って何を使っているの?
何のために飛んでいるの?
興味を持った人が一度は疑問に感じるブルーインパルスの役割や名前の由来、使われている航空機(機種)についてまとめました。
ブルーインパルスとは?役割を解説。
ブルーインパルスはアクロバット飛行を専門とするチームの愛称です。
正式な部隊名は「第11飛行隊」
航空自衛隊松島基地に所属している部隊です。
松島基地は宮城県東松島市にあります。
ブルーインパルスは何のために飛んでいるの?
ウィキペディアで調べてみると…
ブルーインパルスは広報活動を主な任務とし、展示飛行を専門に行う部隊である。
出典:Wikipedia(ブルーインパルス)
つまりブルーインパルスは、空を飛びながら「航空自衛隊っていいでしょ~」と宣伝している部隊となります。
もう少し丁寧に目的を説明すると…
僕たちの完成されたアクロバット飛行に見惚れちゃった?
ありがとう。
僕たちは航空自衛隊に所属しているんだ。
ブルーインパルスをきっかけに自衛隊に興味を持ってくれると嬉しいな。
→「ブルーインパルスってすげー!」もしくは「自衛隊素敵」と思ってもらい、「航空自衛隊応援するよ!」もしくは「航空自衛隊に入隊したい!」という人を増やす。
僕たちの完成されたアクロバット飛行に見惚れちゃった?
ありがとう。
でも僕たちパイロットの技量はまだまだこんなもんじゃないんだよ。
日本の航空機のスペックだって、フフフフフフ。
え?本気出したらどうなるって?
それは秘密だよ。
僕たちの防衛力をなめていると、痛い目にあうぞ♡
→諸外国に対して、航空自衛隊の強さアピール
表現はやや偏ってますが、目的はこんなところかと思います。
ブルーインパルスで使われている航空機の解説。
こちらはT-4という名の練習機です。
※T-4のTはトレーニング(Training)のT。
T-4(ティーフォー)、T-4練習機と呼ばれています。
戦闘機ではなく、戦闘機に乗れるよう練習するための航空機です。
見た目がイルカみたいなので、通称「ドルフィン」とも呼ばれています。
(T-4に乗る人はドルフィンライダー)
T-4の基本スペック
乗員 2人
全幅 9.9m
全長 13.0m
全高 4.6m
最大速度 マッハ約0.9
あー見えて実は二人乗りです。
マッハ0.9は時速に直すと1040Km/時。1時間で東京から博多まで移動できる速さです。
戦闘機パイロットを育てる練習機ですから、やっぱり速いですね~。
T-4はほぼすべての基地で使用されています。1995年からブルーインパルスの機体となりました。
ちなみにT-4は3代目ブルーインパルスです
アクロバット飛行用のT-4
T-4をアクロバット飛行ができるよう改良したものが、ブルーインパルスとなります。
通常のT-4とブルーインパルス用T-4は何が違うのでしょうか。
①機体の色
デザインは募集して決めました。初代ブルーインパルス「F-86F」のカラーリングが元になっています。
②スモーク装置を装着
ブルーインパルスのシンボル「スモーク」を発生させるための装置がついてます!
③方向舵(ラダー)の角度
垂直尾翼に付けられている方向舵を「ラダー」と言います。ラダーを左右に動かすことで、進行方向を変更することが出来ます。
通常のT-4は高速飛行時に作動角が5度までですが、 ブルーインパルス仕様のものは10度です。
アクロバット飛行に対応できるよう、作動角が広くなっています。
他にもコックピットのガラスが強化されるなどの違いがありますよ。
ブルーインパルスの名前の由来を解説
ある日どこかのえらい人が「よし、ブルーインパルスにしよう!」と言ったわけではありません。
段階を踏んで最終的にブルーインパルスに落ち着いたのですが、もとを正せばコールサイン(航空無線で呼ばれる部隊の名前)がルーツです。
1958年のブルーインパルス発足前、有志の教官たちが集まってアクロバット飛行の練習をしていました。当時のルールにしたがってコールサインは「チェッカー・ブルー」。
※当時は「飛行隊の名前(チェッカー)+色名(ブルー)」がコールサインのルール
1959年リーダー変更に伴い、コールサインが「インパルス・ブルー」となりました。
※「飛行隊の名前(インパルス)+色名(ブルー)」がコールサインのルール
ブルーインパルスが発足した1960年、部隊の愛称を決めることになり、基地近くを流れる川の名前「天竜(テンリュウ)」が候補となりました。
ところがアメリカ軍の航空管制官にとって発音が難しく、「なんか古臭くな~い?」という意見もあり見直されることに。
そこで前のコールサイン「インパルス・ブルー」を逆にして、「ブルーインパルス」にしてみたところ、「呼びやすいし、分かりやすいし、かっこいいよね~」となり決定しました。
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