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ブルーインパルスパイロットの任期とその後。女性パイロットはいるのか?

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ブルーインパルスパイロットの任期、任期終了後はどうなるかをまとめました。

また女性パイロットについてもまとめたので、ご覧ください。

目次

ブルーインパルスパイロットの任期

ブルーインパルスのパイロットは任期が3年と決められています。
理由はいくつかあります。

①本来の任務に支障が出ないようにするため

本来の任務は戦闘機パイロットです。
長期間離れてしまうと、戦闘機パイロットとしての技量が低下してしまいます。

②パイロットとその家族の負担軽減のため

ブルーインパルスの展示飛行は土日に行われることがほとんど。
土日の不在が続くと家族の負担になりやすいです。

他にも「アクロバット飛行は体力の消耗が激しいので体力的に厳しい」「身につけた操縦技術を戻った部隊で伝えていくため」などの理由があると言われています。

3年間で何をする?

1年毎に役割が変化します。

1年目 訓練をしながら演技を修得します。展示飛行ではナレーションを担当することも。
2年目 展示飛行を行います。
3年目 展示飛行をしつつ、後任パイロットの育成をします。

操縦に長けている戦闘機パイロット達と言えど、最初は曲技飛行の難易度に衝撃を受けるそうです。

そこから技量を身に着け、後任に伝えていく。
その繰り返しでブルーインパルスの伝統や技が守られているんですね。

3年は短いように感じますが、短いからこそより緊張感を持って取り組めるのかもしれません。

3年の任期が終わったらどうなる?

結論から言うと、配属前の元の部隊に戻ります。
本来の任務は戦闘機パイロットですから、戦闘機部隊に戻り活躍されます。

他にも飛行教育隊の教官、人事や広報の担当、飛行点検隊など航空自衛隊の様々な仕事につきます。

ブルーインパルス後は出世街道まっしぐら!なんてことはなく、他の隊員と同じように転勤します。

たま~に航空祭でブルーインパルスの元パイロットに会えることがありますよ。

元5番機パイロットの園田さん
空幕の広報室に勤務されていました。

元飛行隊長の渡部さん。東日本大震災の頃に着任されていました。
前小牧基地司令、現在は松島基地司令でいらっしゃいます。

女性のブルーインパルスパイロットはいる?

ブルーインパルスの女性パイロットは現在いませんが、これから誕生する可能性は大です。

「そもそも女性がパイロットになれるのか?」と思われる方もいるかも知れませんね。

かつて自衛隊では、女性自衛官が「危険で身体に負担の大きな仕事」に就くことができませんでした。その中に戦闘機などの航空機パイロットが含まれていたので、女性自衛官のパイロットは存在しませんでした。

ところが少子化による人材不足、男女平等の流れから改めて制限の見直しがなされ…

・1993年(平成5年)輸送機・救難機のパイロットは女性もOK!
・2015年(平成27年)戦闘機・偵察機パイロットも女性OK!

2015年にパイロットの制限がすべて無くなり、航空自衛隊のすべての職域が女性に開放されました。

そして2018年8月、日本初の女性戦闘機パイロットが誕生
※もともと輸送機・救難機パイロットを目指していたが、2015年に戦闘機パイロットの門戸が開かれ、戦闘機パイロットを目指すことにしたそう。

お名前は松島美紗1等空尉。
新田原基地の305飛行隊で勤務されています。

画像引用:航空自衛隊ホームページ (https://www.mod.go.jp/asdf/)

松島一尉が乗っているF-15戦闘機です。カッコいいですね。

これから女性の戦闘機パイロットが増えれば、女性初のブルーインパルスパイロットが誕生すると思われます。

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